2015年春卒業予定者の内定率が改善| でも、文句を言いたい人は無くなりません

2015年春の卒業予定者の内定率が発表されました。

2014年12月1日時点の大学生の内定率は80.3%でした。これは前年同期比で3.7ポイント高い数字でした。

また、2014年11月末時点の高校生の内定率は84.1%でした。これは前年同期比で4.9ポイントも高くなっているようです。しかも、5年連続で改善しているようです。1

これでも文句を言う人はいるんだね

率直に言って、文句の付けようがない状況でしょう。誰の目にもいい状況になっているのは明らかに感じます。

でも、この状況でも、文句を言いたい人はいるんですね。Yahoo!ニュースのコメント欄には、次のような意見がありました。一般の人の意見をそのままさらすのもよくないと思うので、私なりに書き直してご紹介します。

就職氷河期の方が良かった?

「就職率が上がるのはいい話。でも、就職しやすいことによるデメリットも。バブル入社組みで使えない人、多くないですか?」

就職氷河期の方がいい人材が集めやすいから良いと言いたいのでしょうか。すごい意見ですね。

ちなみにこの意見に対し、「そう思う」を押す人は「そう思わない」を押す人よりもかなり多かったです。つまり、コメントを読んだ人が賛同したということですね。不思議。

まあ、採用する側の意見としては、確かにそういう面はあるのでしょう。でも、景気が悪いと企業に取ってもよくないですよね。いい人材を取ったところで、商品が売れないと無意味ですから。そう考えると、すごく視野が狭い意見に思えます。

「こういう状況でも良い人材を集められるような企業にする」というのが、企業としての正しい方向性では無いかと思います。

「大半」って言葉知っている?

「大半が3年以内に辞める。労働環境が悪すぎる。」

大半って5割以上って意味ですよね。昔に比べれば新卒者の離職率は高くなっているでしょう。でも、全体で見て5割を超えるなんてことがあるはずがありません。ただ、不思議なことに、これも「そう思う」の方が圧倒的に多いようです。

ちなみに、大半が辞めるという意見は、他にもいくつか見られました。

「キツい仕事に耐えられず数年の内に大半は辞めていく。今の若者は忍耐力が無い」

若者は年配の人に比べて発言力がありません。ですから、批判になりやすいですよね。ですから、責任をすべて若い人に押し付けるタイプの人は多いようです。これは、昔から変わりませんけどね。

最後は何の批判だか分からない意見を一つ

「仕事を選ばなければ就職はできるのだろう。しかし、有名企業に採用されるのは旧帝大や有名私大の出身者のみ。その他の学生は、希望しないところに行くしかない。数字だけで語るのは間違っている。」

有名大学に行くほうが就職が有利って言うのは、半世紀前も同じだったはずです。しかも、日本に限ったことでは無いはずですよね。

この人は何を不満に思っているのでしょうか。「自分が大学受験に失敗していい大学に入れなかったから就職も失敗し、自分の人生が狂った」といっているのでしょうか。だったら、自業自得だと思いますけど。

それに、就職先に不満があるのなら、実力を付けて起業でもすればいいんですよね。こんなふうな、八つ当たりみたいな意見もありました。
 

  1. 大卒内定率、80.3%=高校は21年ぶり高水準―厚労・文科省調査(時事通信)2015年1月20日 []

スポンサードリンク

スポンサードリンク

関連した記事を読む


コメントは受け付けていません。