東京ディズニーランドや東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドが、契約社員800人を正社員として採用するようです。1
なんでも、「テーマパークオペレーション職」という区分を作るのだとか。これは、期間を定めない雇用で、いわゆる正社員ということですね。現在契約社員として働いている人の中から821人がこの区分に移るそうです。
人材確保が難しくなるという見通しなのでしょうね
オリエンタルランドがこのような対応をした理由は、とても簡単に想像できそうです。景気がよくなるにつれ人員確保が難しくなることが予想されるので、有能な人材は早めに囲い込んでおこうという方針を取ったのでしょう。
実際、最近は、飲食店などでは人があつまらなくて大変だという話を聞くことが増えてきました。オリエンタルランドといえども、例外ではないのでしょう。
特に、オリエンタルランドの場合は、ブランドイメージを守るためにも、質の高い従業員が必要ですからね。早めに確保しようと考えるのは、当然の決断に思えます。
800人の正規雇用はかなり思い切った決断
ちなみにオリエントランドにとって、800人正社員を増やすというのはかなり思い切った決断のようです。というのも、オリエンタルランド自体は、それほど大きくない会社だからです。
Yahoo!ファイナンスの会社概要によると、オリエンタルランドの従業員数は2,196人なのだそうです。つまり、今までの従業員の4割にあたる人を採るわけです。急成長している企業ならいざ知らず、それなりに長い歴史がある企業にとってはかなりの増員という感じです。
ディズニーランドやディズニーシーが2,000人程度で運営できるとは思えません。ということは、かなりの数のアルバイトを使っているのでしょうね。一説によると、9割がアルバイトなのだとか。
アベノミクスに文句を言っていた人たちはどう反論する?
個人的に興味があるのが、アベノミクスに文句を言っていた人たちの反応です。
アベノミクスが始まってしばらくしてから、雇用が改善し始めました。しかし最初はアルバイトや派遣社員が増えたというニュースが多かったです。ネットでもテレビでも、アルバイトが増えても意味が無いというような指摘をする人たちを散々見てきました。
でも、常識的に考えて、いきなり正社員が増えるのは不可能ですよね。順番としては最初に非正規の雇用が増え、その後に正社員が増えるはずなのです。それが経済の常識です。
こんなふうに企業が正社員を採用し始めていることに対して、どんなふうな感想を持っているのでしょうか。ちょっと興味があります。
- オリエンタルランド、契約社員800人を正社員に
マイナビニュース 2015年2月5日 [↩]
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