最近は、ブラックバイトなるものがあるようです。要するに、労働基準法に抵触するような条件のバイトという事なのでしょうか。ブラック企業のバイト版のようなものでしょうかね。
週刊SPA! でもこれに関する記事が取り上げられています。1 その記事を読んで感じたのは、何十年も前からある問題だという事です。
もちろん、わざわざ記事に取り上げられている事例なので、かなり極端な例が載っています。でも、それを見る限り、やっていることは昔からそう違わないという印象を持ちました。
結局、サービス残業的なことを強いていたり、売れ残りの商品を買わせていたりといった話です。
完全に無くすのは無理でしょうね
さて、ブラックバイトの問題ですが、どんな対策を立てても完全に無くすことは出来ないでしょう。基本的な構図としては、労働者の無知につけこんで、使用者が労働者をつかうという構図だからです。
でも、突然労働者が労働法に詳しくなることはありません。ですから、騙され続ける労働者はゼロにはならないのです。労働法を教える機会を増やせば、多少は減らせるかもしれませけどね。
また、使用者が突然良心的になることもありません。ずるいことをやって労働者を安く使おうというヤツは、どんな時代でも存在します。
ですから、この問題を完全に無くすのは不可能です。
低賃金やサービス残業の問題の解決は簡単
でも、被害件数を減らすのは、そんなに難しくないのかもしれません。
具体的にどうするかというと、景気をよくしてしまうのです。景気がよくなれば、バイトの待遇をよくする必要があります。そうしないと、バイトが集まりませんから。
バイトの時給というのは、需要と供給で決まっている部分が大きいでしょう。正社員の給与は簡単に上げ下げ出来ませんが、バイトの給与は人手不足なら上げざるを得ません。
ですから、景気さえよくなれば、バイトにサービス残業を強いるなんて事は出来なくなるのです。そんなことをしていたら、簡単にバイトが辞めてしまいます。
変なことをあれこれと考えるよりも、よっぽど手っ取り早い方法だと思います。実際、景気が良いときには、労働法がらみの報道は見かけなくなりますしね。
もちろん、そういう状況でも、ブラックな企業が完全になくなるわけではないでしょう。悪いやつはいつでもいますから。それでも、確実に改善されるはずです。
アルバイトに労働基準法を教えるのは可能?
もう一つの解決方法が、フリーターや大学生に労働基準法などの法律知識を付けさせることです。アルバイトが労働法の知識を得れば、使用者がおかしいことをしているときに気づくことが可能です。
でも、率直に言って、これは現実的では無いでしょう。アルバイトが自発的に労働法を学ぶなんて、考えにくいですからね。
政府などが主導して学ぶ機会を作る事も考えられますが、学ぶ気が無い人に勉強をさせるのはかなり難しいことです。もちろん自分達を守るために、学んだほうが良いとは思いますけどね。
ということで、景気をよくするのが一番リアルな方法だと思うわけです。
- 「ブラックバイト」で学生生活が破綻。それでも抵抗しない学生たち
週刊SPA! 2015年6月14日 [↩]
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