フルタイム労働者の2015年の月給は過去2番目、女性は最高だとさ| 実質賃金が下がったのに給与が増えた?

前のページで、実質賃金は一人一人の賃金の増減を調べる上で用いるのに適切でないということをご説明しました。

それを裏付けるような統計が、厚生労働省から発表されたので、ご紹介したいと思います。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2015年のフルタイム労働者の月額賃金は、前年比で1.5%増だったのだそうです。女性に限ると、過去最高だそうです。1

つまり、フルタイム労働者に限れば、賃金は伸びているのです。実質賃金が減ったのに、フルタイムの賃金が増えることがあるということですね。

しかも、その伸びは1.5%増だったということですから、インフレ率もしっかりと超えています。つまり、正規だけに限れば、名目も実質もプラスということです。

給与の安いアルバイトやパートが増えたと考えるのが自然でしょう

ちなみに、基本構造統計調査の月額賃金には賞与や残業代は含まれていません。ですから、基本給は増えているのに賞与や残業代が減ったので、実質賃金が減ったのだという可能性も無くはありません。

ただ、そういう可能性よりも、仕事をしていなかった人がアルバイトやパートタイムの仕事を始めたので実質賃金が減ったと考えるほうが、リアリティはありそうですよね。なぜかというと、統計上、労働者数は確実に増えているからです。

そして一般的には、労働者数が増えた場合はアルバイトやパートから増えることが多いでしょう。正規社員が増えるのは、労働者数の増加がとまってからで、アルバイトやパートから移行していくのです。

さて、実質賃金がどうのと煽っていた新聞やテレビは、どのように釈明するのでしょうか。自分たちに都合が悪いニュースは事実関係を伝えるだけで終わりにするというのが、よく採られる手法ですけど。


  1. 昨年の賃金、月30.4万円=過去2番目、女性は最高
    時事通信 2016年2月18日 []

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