毎日新聞が、首相を批判する記事を書いていました。
もっとも、毎日新聞が首相の批判をするのは珍しい事ではありませんけどね。今度の批判は、一味違う感じがします。
具体的に毎日新聞が何を批判したのかというと、首相の経済界に対する3%の賃上げを求めた発言です。来年の春闘で3%上げてくれと首相が発言したわけですね。これに毎日新聞が反発したのです。
どちらかというと、毎日新聞は左派系の新聞のはずですよね。これまでも、賃金が上がらないと、さんざん文句を言ってきたはずです。それなのに、なぜ首相のこの発言を批判してしまうのでしょうか。
もう、首相の事を批判できればなんでもアリなんでしょうね。でも、その結果労働者を苦しめることになったら、新聞の購読者が減らないのかなあ。
あ、一応、記事の中では首相の発言が問題である毎日なりの理由も説明されえていますけどね。まあ、これも、取って付けたような批判で説得力がありません。というか、経済学的には簡単に論破されてしまうような類のものでした。(例えば、次のツイートを参照)
政策をするとのサイン。もう少し雇用が良くなると賃金が上がるので、成果を自ら取り込む政治的な手法。金融・財政政策で有効需要20兆円を作ればいい。単に頼むだけでないはず→社説:首相が3%賃上げ要請 数値ありきは疑問がある – 毎日新聞 https://t.co/chXaLOrEIS
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) October 31, 2017
毎日新聞社説のレベル。ミクロ政策の成長戦略がないと賃上げにならないと思っているが、大間違い。金融政策か財政政策でマクロのGDPギャップが逼迫すれば賃上げになる。よくあるマクロ経済学不勉強でミクロで考えてしまうという素人だな。毎日の社説がこのレベルなのはずーと同じだから驚かないが
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) October 31, 2017
また、次のような批判もありました。こちらは、政治的に見た批判ですね。
https://t.co/7dGymvp0nu
毎日新聞、何でも反対の姿勢は自滅するよ。首相の賃上げ要請って国民のほとんどは喜ぶ話。組合に力がないから首相が旗を振っている。これまでの首相は経済界にこんなこと言えなかったが、安倍さんは言える。要請を受けて経済界は自主的に動く話。これは素直に評価すべき。— 橋下徹 (@hashimoto_lo) October 31, 2017
ちなみに、この記事は2017年10月31日の東京朝刊の社説でした。これって、要するに、毎日新聞が社を挙げて賃上げを考えてくれという首相の言葉を批判しているわけですよね。1
そう考えると、さらにパンチがきいた発言に思えてきます。読者が減りすぎて、おかしくなってしまったのでしょうか。
- 社説 首相が3%賃上げ要請 数値ありきは疑問がある
毎日新聞2017年10月31日 東京朝刊 [↩]
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