内閣府経済社会総合研究所というところが、「平成 26 年度県民経済計算について」というレポートを出しています。このレポートを見ると、各都道府県の一人当たりの所得がわかります。
このページでは、都道府県によって一人当たりの所得がどの程度違うのか、チェックしてみましょう。かなり大きな差があるようです。
所得って何だ?
ちなみに、このレポートでいう一人当たりの所得は、県民所得を都道府県の総人口で割って求めたものです。また、県民所得は、「県民雇用者報酬、財産所得、企業所得を合計」したものだそうです。
雇用者報酬というのは給料の事ですね。財産所得というのは、株式の売却益や配当、不動産の所得などの事ですね。最後の企業所得というのは、企業の利益に財産所得を加減したものです。いずれも、大雑把な解釈ですけど。
ということで、所得という言葉を使っていますが、一般的な意味での個人の所得という言葉とは、ちょっと違う感じですね。個人と企業の稼ぎの合計というニュアンスでしょうか。
こういう統計ですので、大企業が多いと有利になります。逆に高齢者が多いと不利だったりします。
一人当たりの所得が大きい順に並べてみました
さて、そこまで踏まえた上で、各都道府県の一人当たり所得を大きい順に並べてみましょう。
- 東京都:4,512
- 愛知県:3,527
- 静岡県:3,220
- 栃木県:3,204
- 富山県:3,185
- 広島県:3,145
- 三重県:3,144
- 滋賀県:3,126
- 山口県:3,126
- 群馬県:3,092
- 茨城県:3,088
- 京都府:3,028
- 大阪府:3,013
- 福井県:2,973
- 千葉県:2,970
- 石川県:2,947
- 神奈川県:2,929
- 徳島県:2,905
- 埼玉県:2,903
- 香川県:2,890
- 福島県:2,861
- 兵庫県:2,844
- 長野県:2,821
- 宮城県:2,807
- 和歌山県:2,798
- 山梨県:2,797
- 福岡県:2,759
- 岐阜県:2,717
- 岩手県:2,716
- 岡山県:2,711
- 新潟県:2,697
- 山形県:2,589
- 大分県:2,583
- 北海道:2,560
- 奈良県:2,534
- 高知県:2,530
- 愛媛県:2,520
- 佐賀県:2,509
- 秋田県:2,467
- 島根県:2,440
- 青森県:2,405
- 熊本県:2,395
- 鹿児島県:2,389
- 宮崎県:2,381
- 長崎県:2,354
- 鳥取県:2,330
- 沖縄県:2,129
さらに、これをグラフにすると、次のような感じになります。
全体的には大きな差は無いか
まず驚くのが、東京都と沖縄県で2倍以上の差があるという事実です。まあ、これに関しては、大企業の本社が集まっている東京が有利なのは当然ですけどね。
あとは、3位に静岡県、4位に栃木県、5位に富山県が入っているのもちょっとおもしろいです。静岡県は、まだ、大企業の本社があるというイメージがありますけどね。栃木県とか富山県には、そういうイメージもありませんし。
それでも日本は、都市部と地方の格差が小さい方なのかもしれませんね。東京を除けば、ビックリするような差があるとも思えません。
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