派遣会社に登録して、派遣社員として働いている人も多いでしょう。ところで、派遣社員として働くようなケースでは、雇用保険に入れるのでしょうか。確認してみましょう。
派遣社員でも雇用保険に入れる
派遣社員でも一定の条件を満たす事で雇用保険に入る事ができます。その条件とは以下のようなものです。
- 1年以上派遣される事
- 1週間に20時間以上働いている事
この2つを両方満たす必要があります。
1年以上派遣されている事というのは、同じ会社に1年以上派遣されても、もちろんO.K.です。ただ、同じ派遣会社から短期の派遣を繰り返し紹介されているような場合でも該当します。
つまり、本業として派遣社員をやっている場合は、だいたい雇用保険に入れると思って間違いがなさそうです。少なくとも、法律上はそうなっています。
派遣会社の対応はまちまちか
法律上は上記のように決まっています。ですから派遣社員として働く場合でも、原則としては雇用保険に入れると考えておいて良いでしょう。
しかし、派遣会社が法律どうりに対応しているとは限らないのが現状のようです。ちゃんと対応している会社もあれば、ずさんな会社もあるみたいなのです。
ちゃんと対応しない会社がある理由としては、一つはコストの問題が考えられます。
派遣社員というのは、派遣会社と雇用契約を結んでいます。ということは、派遣社員を雇用保険に入った場合、保険料の負担義務が生じるのは派遣会社なのです。
派遣会社からすると、派遣社員の雇用保険料は費用以外のなにものでもありません。また、雇用保険に入るとなると、事務の負担も生じます。そういった負担をしないために、極力派遣社員を雇用保険に入れないようにするケースもありそうです。
もう一つが、管理体制がずさんなケースです。規模の小さな派遣会社だと、対応漏れすることはありえそうですよね。派遣会社の純粋なミスで、雇用保険に入れない場合もありそうです。
あるいは、派遣社員のほうから言い出すまでは、雇用保険の加入申請をしない派遣会社もあるようです。そういう仕組みがあることを分かった上で、気づかなかったことにするわけですね。
以上のような状況ですから、派遣社員としては、まず自分が雇用保険に入れることを知るのが大事です。その上で、派遣会社にちゃんと確認をするようにしましょう。派遣会社があいまいな態度を取った場合は、ハローワークに相談するという手もあります。
また別のページにも書きましたが、仕事を辞めた後にハローワークに行くと、さかのぼって雇用保険に入っていたことにしてもらえる可能性もあります。普通に働いていた人なら、これで失業保険がもらえるようになる可能性も大きいでしょう。
何にしても、派遣社員だからといってあきらめる必要はありません。法律上認められたルールですからね。特に、自分がその派遣会社との関係性を終わりにしようと思っているのなら、遠慮なく公的機関に相談してみると良いでしょう。
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