有効求人倍率は改善、でもYahoo!ニュースのコメント欄は批判の嵐

前に少し触れましたが、Yahoo!ニュースの掲示板は、保守的な傾向の持ち主が多いようです。でも、経済政策に関しては、社会主義的な政策を好むみたいです。言っていることが共産党とか社民党と近いんですよね。

今回はその証拠を一つご紹介しようと思います。有効求人倍率が改善しているのに、コメント欄ではボロクソに批判されています。しかも、論拠が乏しいものがほとんどです。

14ヶ月連続で有効求人倍率が改善しているが

厚労省が2014年2月28日に発表した有効求人倍率が、また少し改善したようです。14ヶ月連続で改善しているようですね。一方、総務省発表の完全失業率は変化ナシだったとか。1

このニュースは、間違い無く良いニュースです。アベノミクスが上手くいっている証拠の一つと言えます。しかし、Yahoo!ニュースのコメント欄を見ていると、批判的なコメントであふれています。

いくつかご紹介してみましょう。

批判的なコメントはこんな感じ

まず、一番評価が高かったコメントから。

ハローワークの中だけだろ。
しかもこれは件数で派遣、バイトを含む。

低所得の人間が広く多くなっただけで
生活賃金・水準は低くなってるはず

ハローワークの求人開拓推進員が
企業を回り、
ノルマを達成するために
求人意思のない企業に
無料だから出してくださいと
求人案件を出させているw

言わゆるカラ求人w
消費税引き上げのための
数字マジックw

非正規雇用が増えただけと言う、別の人の批判をもう一つ。

車って・・・期間工じゃん。人材って・・・ハケンじゃん。
不正規雇用ばっかり。

情報操作を言い出す人もいます。

お義理でハローワークに求人票を提出している会社が増えただけ。
実際は採用する意思なしの会社が多いのだ。

ちなみに、今回紹介したのは、評価が上位の方のコメントです。絶対に雇用が改善していると認めたくないという、強い意志を感じますよね。ちょっと笑ってしまいます。

ちょっと反論してみましょう

根拠が無い妄想のような書き込みには、どう反応しても意味は無いでしょう。放っておくのが一番です。

ただ、一般の人が読んだらそれなりに説得力がありそうなものには、せっかくですから、一応反論しておきましょう。

「これは件数で派遣、バイトを含む」という意見。これは、リベラルな政党の政治家もよくする発言です。ちょっと説得力がありそうな気がしますよね。ちなみに、「車って・・・期間工じゃん。人材って・・・ハケンじゃん。不正規雇用ばっかり。」も近い意見です。非正規の間違いですけど。

非正規の求人ばかりが増えるという主張は、一定の説得力があるようです。非正規の求人が増えると、貧乏人が増えると思っているのでしょうか。何にしても、このことを主張する人は多いですね。

でも、求人が増えるときに、非正規から増えるのは当然なのです。自分が経営者の立場に立ってみると、よくわかります。会社の業績が上向いたばかりの段階では、経営者も不安です。万が一の時に解雇しやすい非正規を優先するのは自然なことですよね。

正規社員が増えるとすれば、景気回復がもっと進んだ段階になってからです。人手不足になれば、多少コストやリスクが高くても、正規社員を雇うしかなくなります。条件を良くしないと、人が集まらないからです。

それに、非正規だって雇用が無いよりもマシなはずです。100点じゃなければ0点みたいな論理展開をする人が多いですが、世の中そんなにデジタルではありません。もっと、連続的なものだということを理解した方が良いと思うのですが。

「低所得の人間が広く多くなっただけで、生活賃金・水準は低くなってるはず」これもリベラルの人が言いそうな台詞ですね。「~のはず」っていう時点で、思い込みと言う感じがしますけどね。

そもそもこの主張が事実かどうかは別にして、低所得の人が増えたことと有効求人倍率が上がった言う話とは全く関係が無いですよね。どういう理屈で、こんなこと書いたのでしょうか。

少なくとも有効求人倍率が上がったと言うことは、仕事を出来る確率が大きくなったと言うことです。ということは、今まで賃金を得られていなかった人が得られるようになったということです。どう考えたって、生活の質は改善するはずです。

この方は何が不満なのか、よくわかりません。「そう思う」を押した人も、何を思ったのでしょうか。本当に疑問です。

「お義理でハローワークに求人票を提出している会社が増えただけ。実際は採用する意思なしの会社が多いのだ。」という主張に関しては、どこに根拠があるのかさっぱりです。

そもそも、誰に義理立てしているのでしょうか。あるいは、前の政権の時には義理立てが必要なかったのでしょうか。もしかしたら、ハローワークの職員は、みんな自民党党員だとでも思っているのでしょうか。

こういう書き込みを見ると、経済政策や雇用政策が上手くいっていないことにしたがっているだけだとしか思えません。そういう前提が無ければ、こんなコメントにはならないはずですよね。

そして、やっぱり多い、この主張に賛同する人たち。謎です。

やっぱり、経済的な弱者が多いのかなあ

前に書いたとおり、Yahoo!ニュースの掲示板に書き込む人には、経済的な弱者が多いのかもしれませんね。景気がよくなっていると言うことを、意地でも認めたくないと言う感じがするのです。

多分、世間は浮かれているけど、自分の暮らしはどん底のままだと言う思いが強いのでしょう。そう解釈しないと、私には理解できません。

また、リベラルな思想傾向の人とが、それを煽っている感じがしないでもありません。主張の内容からすると、そういう人たちに影響を受けている感じが強いのです。

ネットでの言論等意味では、リベラルの人はおされ気味な感じがあります。しかしこの部分に関しては、なかなか上手くやっているのかもしれません。


  1. 求人倍率、14カ月連続改善=失業率3.7%変わらず―1月(時事通信)2014年2月28日 []

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