富山県は有効求人倍率が高いようですね。北日本新聞社という富山県の新聞が、「県内有効求人倍率が高水準 9月1.85倍全国3位」という記事を書いています。2017年11月10日の記事です。
愛知と同水準というのはすごい
2倍近い有効求人倍率というのは、かなりのものですね。新卒の採用に関しては、バブル期以上という声もありますが、確かに新卒に有利な状況であるのは間違いないでしょう。
ちなみに正社員の有効求人倍率も高いようですね。1.40倍で、これは正社員に限った統計を取り始めた2005年以来最高なのだそうです。
この月の他県の有効求人倍率は、全国では東京(2.05%)、福井(1.98%)と来て富山と愛知が同率(1.85%)でした。東京と愛知は分かるとしても、個人的には福井はちょっと意外でした。そして、愛知県と同じというのは、やはり有効求人倍率が高い感じがしますね。ちょっと驚きです。
富山県の経済ってどうなっているんだ?
それでは、富山県の経済はどうなっているのでしょうか。がぜん、興味が出てきました。
平成26年の富山県の名目の県内総生産は、4兆4526億円だったのだそうです。国のGDP が500兆円前後ですから、ざっくりと日本の1%程度の規模という感じでしょうか。
富山県の人口が、約100万人という事ですから、これも国の人口の1%弱という感じでしょうかねえ。となると、まあ、一人当たり県内総生産も、平均的か平均よりやや上くらいの数字であると予想されます。面倒なので計算はしませんが。
一人当たり所得も平均よりやや上
富山県の一人当たり県内総生産が平均的であることは、一人当たりの県民所得を見てもよく分かります。
平成26年の富山県の県民1人当たりの県民所得は、 3,185(千円)でした。そして、全国平均が3,057(千円)でした。
という事で、富山県の1人当たりの県民所得は、全国平均を若干上回っています。
中央値よりはずっと高いところにいそうです
実は、この手の調査で平均を上回るのって、かなり難しい事なんですよね。というのも、東京都のようなところが平均を大きく引き上げるので、平均を下回る県の方が多いからです。
ですから、富山県の319万円という県民1人当たりの所得は、かなり大きいと考えて良いでしょう。
この数字からも、富山県経済の好調さが見て取れます。確かに、有効求人倍率が高いわけです。
補足:あとから確認してみましたが、全国で上から5番目でした。東京都、愛知県、静岡県、栃木県、富山県という順番です。また、東京都と愛知県は飛びぬけて高かったですが、静岡県、栃木県、富山県は大差がないようでしたね。
富山県に本社がある上場企業は
これだけ好調な富山県の経済ですから、さぞかし大きな企業があるのかと思い、チェックしてみました。しかし、名前を知っているような有名企業は見つけることが出来ませんでした。上場企業サーチというサイトから引用してみましょう。
1930 北陸電気工事株式会社
3168 黒谷株式会社
3306 日本製麻株式会社
3443 川田テクノロジーズ株式会社
3951 朝日印刷株式会社
4242 株式会社タカギセイコー
4541 日医工株式会社
4577 ダイト株式会社
5742 エヌアイシ・オートテック株式会社
5757 株式会社CKサンエツ
5932 三協立山株式会社
6474 株式会社不二越
6905 コーセル株式会社
6977 株式会社日本抵抗器製作所
6989 北陸電気工業株式会社
7184 株式会社富山第一銀行
7218 田中精密工業株式会社
7475 アルビス株式会社
7888 三光合成株式会社
7905 大建工業株式会社
8111 株式会社ゴールドウイン
8365 株式会社富山銀行
8377 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ
9070 トナミホールディングス株式会社
9361 伏木海陸運送株式会社
9466 株式会社アイドママーケティングコミュニケーション
9505 北陸電力株式会社
もちろん、北陸電力は知っていますが、それ以外のところは初めて聞く名前ばかりです。銀行は名前くらいは聞いたことがあるかなあという程度でしょうかねえ。
医薬品の会社が多いのかと思いましたが、そういうことでも無いようですね。様々な業種の企業が上場しています。
とりあえず、こんなところで。まだよく分からないところがたくさんありますけど。